碍子とは

碍子(がいし)は、電線とその支持物とのあいだを絶縁するために用いる器具。電柱・鉄柱などに装着される電力用または電信用のものが一般的です。
碍子には電気絶縁性や野外での耐候性、機械的な強度などが求められることから、現在では磁器(ポーセリン)を素材としているものが多いです。



構造について

インシュレーターは、頭のてっぺんを“ドーム”、そのすぐ下を“クラウン”と言います。電線を固定していた溝は“ワイヤーグルーブ”、その溝上下の少し出っ張った部分を“ワイヤーリッジ”と言います。下の部分は“スカート”、内側にもう一層スカートのようになっているものは“インナースカート”または“ペチコート”と呼ばれ、スカートが一層のものは“シングルペチコート”、二層のものは“ダブルペチコート”と呼ばれます。最後に、底は“ベース”です。

ドリップポイント

インシュレーターの底についている小さな突起は、ドリップポイントと呼ばれます。これは、雨が降ったとき、雨水がインシュレーターの内側に入って木のピンが濡れてしまうのを防ぐために考えられたもので、1893年5月2日にヘミングレイ社が特許を取りました。

ドリップポイントは、尖ったギザギザのシャープ・ドリップ・ポイント(SDP)と丸いツブツブのラウンド・ドリップ・ポイント(RDP)の2種類があり、シャープ・ドリップ・ポイントの方が古いです。また、ドリップポイントが無く底がつるつるのものは、スムース・ベース(SB)と呼ばれます。